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さくさくと音を立て、その少年は一見、砂漠に見える土地を歩いていた。
パーカーにジーンズ、スニーカーを着用し、
少し伸ばした黒髪は風で靡き、程よい顔つきをした少年は黒い瞳をした目を細め、何かを探していた。
彼、青井普人あおいふひと
は人を探していた。
しかし、それは特定の人ではない。普人の友人や家族なんてものじゃない。人であれば誰でもいいのだ。
しかし周りは砂だらけ歩いても歩いても砂だらけ。人が見つかる気配はない。
なぜ探しているのかと言うと、時は二日前に溯る。
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