目覚め

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もしもこの世界が現実の世界なんだとしたら最悪だ。 なんて普通な感想を述べてみる。いやこの場合は普通ではないのかもしれないが。 服をパーカーにジーンズに着替えて、外に出る。人が存在しているのかを確認し、保護なければならないからだ。 それが自らの所属する特殊自警団「ディフェンドウルフ」の第一の仕事である。 なぜ特殊能力者を駆逐するのが第一ではないのか。 特殊能力者にとって一般人は人質にもなりえるし、武器にもなりえる。下手すれば能力者たちよりも厄介かもしれないからである。 砂漠を歩いて数時間が経過するが風景に大きな代わり映えはなく、徐々に普人の体力を奪う。
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