バイバイ・サンタクロース
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バイバイ・サンタクロース
「里奈、信じてくれないかもしれんが、クリスマスの朝起きると、俺の枕元にこんなものが置いてあった」 「――何?」 「開けてみて」 小さな箱を渡すと、里奈はいぶがしながらも、するすると包みを開いていった。 そして、中に入ったものをみて、はっと息をのんだ。 その中には、一粒の石が置かれた指環が入っていた。 「これって」 こちらを振り向いた彼女に向かって、俺は首をかしげて見せた。
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