黒いテガミ

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菜緒には心当たりが 微かだが、あった。 最近起きてる、連続殺人事件で 捜査一課は悩まされていた。 菜緒自信も。 その事件で見つかった遺体は全て バラバラに刻まれていた。 ある時は 8歳の女の子を殺し、 その犯人は、鍵を飲ませたのだろう。 幼い少女の胃からは 渋谷のコインロッカーのカギが出て来た。 そこのコインロッカーからは くりぬかれた目玉が 二つ置いてあった。 それにテガミも。 そのテガミには さっき届いたテガミとよく似ていた。 全文カタカナの 真っ黒いテガミ。 今回のテガミを送った者と連続殺人犯は、同一犯に違いない。 ・・・ハズだが。 それじゃ辻褄が合わない。 「もし同一犯なら、自分がやったことに、自分で首をしめているようなもんだし・・・」 (自分で連続殺人を犯したなら、後でその連続殺人事件の犯人を探せなんて言うハズがない。その犯人は自分だから。) 「一体なんなの!?」
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