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プルルルル――
その途端に鳴った携帯電話。
相手を確認するとまさかの横山ではないか。
少し躊躇ってしまったけれど出ないわけにはいかない。
紫「も、もしもし…??」
黒「おっ、よう。」
ぎこちない喋り方に少し笑ってしまった。
黒「なんやねん、失礼やなぁ。」
紫「いや、まぁえぇやん。」
黒「…なんか腹立つわ。」
紫「そっ、それより、なんか用件でもあったん??いきなり電話なんて…」
黒「いや、声が聞きたなって…」
………珍しい事を言うではないか。横山さん。
でもちょっと嬉しい…かも。
紫「ははっ…、そか。」
黒「ヒナは…元気??」
紫「元気やで。……でもヨコに会いたい…。」
無意識に出た言葉。
まさか自分の口から出るとは。
黒「っ~//……俺もヒナに会いたいわ。」
純粋に嬉しかった。
でも会えないって辛いな。
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