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シャボン玉とんだ
屋根までとんだ
屋根までとんで
壊れて消えた
青「あっ大倉っシャボン玉や!!」
緑「んっ、ほんまやぁ」
ふわふわ、ほわほわ
ぱちんっ
青「あっ消えてもーたなぁ…」
緑「ふぁぁ」
青「もー、大倉ー」
“もっといっぱい飛ばそ？”
“いいよーいっぱい飛ばそ!!”
幼い頃の小さな記憶。
ぱちんと消えるたびたくさん飛ばしてた。
青「なつかしいなぁー」
幼いながらシャボン玉が消える瞬間がとても悲しかったのを覚えている。
他の友達にこの事を言っても何のこと？って言われるだけやった。
青「なぁ、大倉？」
緑「んー？」
青「なんか、シャボン玉って……んーん、いいやっ」
緑「なんやねんな、言えやー」
青「ええの!!はよ帰ろっ、今日はカレー作るで!!」
緑「やったーカレーや!!」
なんか言うのが勿体なかった。
なんでか分からんけど。
僕だけがこの切なさを知ってればいいって思った。
ふわふわ、ほわほわ
今日もどこかでとんでいる。
-END-
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