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Wとアクセルは変身を解除した。
魂が肉体に戻り、フィリップは立ち上がった。
翔太郎 「一体、ヤツは何者なんだ。」
フィリップ 「偽仮面ライダーか。前にも似た事件があったよね、翔太郎。」
翔太郎 「そうだな、あれはただのドーパントだったが、今度は違う。Wにそっくりだったしな。」
翔太郎とフィリップは、前にも同じような事件を解決した事がある。
仮面ライダーを名乗るドーパントが現れ、銀行を襲ったのだった。
フィリップ 「照井 竜、君はどうしてここで僕達が戦っていると分かったんだい?」
竜 「俺に質問するな。」
翔太郎 「またそれかよ。フィリップ、検索だ。」
フィリップ 「ああ、分かった。」
鳴海探偵事務所に帰ろうとした時、一人の老人が三人を呼び止めた。
老人 「待ってくれ。」
翔太郎 「どうしたんですか?」
老人 「君達が仮面ライダー。私は南原 功。あのロボットを造ったのは、私だ。」
翔太郎 「何だと。」
三人は老人を連れて、鳴海探偵事務所に帰ってきた。
翔太郎と南原は、テーブルを挟み、向かい合って座った。
部屋にはフィリップと竜、そしてもう一人、大阪出身の女性、鳴海亜樹子がいた。
翔太郎 「どういう事なのか話して下さい。」
南原 「今から五年前、私は【ミュージアム】という組織に拉致された。」
フィリップ 「ミュージアムだって!」
ミュージアムはガイアメモリの流通・販売を行っていた組織で、一年前に翔太郎達が壊滅させたのである。
南原 「私はそこで、ガイアメモリの研究をさせられた。そしてある日、ガイアメモリが強力な毒素を発生させる事を発見し、それを緩和する装置、メモリドライバーを開発した。その実験として造ったロボット、それがあの【Tー52】です。」
翔太郎 「それが、どうして今頃。」
南原 「人工知能を埋め込まれていた為、実験中にTー52はガイアメモリの影響で暴走、試作段階のダブルドライバーとガイアメモリ六本を持ち出して逃走した。しかし、何故復活したのか…。」
竜 「なるほど、つまりあれもガイアメモリが生み出した怪物か。」
翔太郎 「それが奴の…。」
フィリップ 「ビギンズナイト。」
南原 「お願いだ。奴を止めてくれ。」
南原は頭を下げた。
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