25.生別.。

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「梅之助…」  沖田さんを騙す時に使った名前だ…。  じゃああたし、本当に過去にタイムスリップしていたの―…?  ―制服のポケットに違和感を感じた。  中を探ると、出てきたのはあのかんざしだった。  夢なんかじゃなかった。  じゃあ過去にタイムスリップする時のあの鋭い葉っぱ―…。  沖田さんに斬られた時と同じ感じがした。  それにタイムスリップした時は、大木が血に染まっていた。  じゃあタイムスリップ、本当にしたんだ…。  このかんざしがあれば、あたしと晋作さんはずっと一緒にいれる。  あたしは晋作さんが買ってくれたかんざしを強く握った。  晋作さん、皆、ありがとう―…。
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