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「梅之助…」
沖田さんを騙す時に使った名前だ…。
じゃああたし、本当に過去にタイムスリップしていたの―…?
―制服のポケットに違和感を感じた。
中を探ると、出てきたのはあのかんざしだった。
夢なんかじゃなかった。
じゃあ過去にタイムスリップする時のあの鋭い葉っぱ―…。
沖田さんに斬られた時と同じ感じがした。
それにタイムスリップした時は、大木が血に染まっていた。
じゃあタイムスリップ、本当にしたんだ…。
このかんざしがあれば、あたしと晋作さんはずっと一緒にいれる。
あたしは晋作さんが買ってくれたかんざしを強く握った。
晋作さん、皆、ありがとう―…。
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