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これが、晋作さんが言ってた戦争の―…。
悲惨な京…!
目の前で敵や仲間が死んでゆくのに、あたしは助けることも出来ない。
「里奈さんも参戦ですか?」
ふわりと青い羽織をなびかせ、沖田さんがこちらにじわりと寄りつめる。
沖田さんの右手には、刀が―…!
「まあ、どちらにせよ斬るが!」
そう言って、沖田さんは刀を向ける。
キィーン!
「―…大久保さん!」
目の前で、大久保さんと沖田さんの斬り合いが始まった。
「小娘!
高杉の願いを忘れたか!?」
大久保さんが戦いながら、あたしに尋ねた。
もちろん、覚えてる―…。
「今すぐ未来に帰れ!」
大久保さんに言われたその時―…!
「―うっ!」
大久保さんが膝から崩れ落ちた。
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