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「ここ、あたしが未来から来た場所なんです…」
あたしの言葉に、皆はびっくりしている。
あの日のように大木は血に染まっていないけど…。
「里奈さんは、今すぐここから帰りなさい…。
どうやら後をつけられていたようだ」
桂さんの目線の先には、青い羽織を着た隊士が何人かいた。
「沖田に土方、それに斉藤、近藤までいやがる…」
「分担するぞ!」
戦えぬ大久保さんの合図で、皆は新撰組に向かって走り出す。
―…。
まだ戦いは続き、どちらも血まみれになっている。
ふと大木を見ると―…
「あ…!」
沙穂と見た大木と同じ―…大木は真っ赤な血を帯びていた。
この感覚―…
何だか、嫌な気がする―…。
「小娘!」
大久保さんの叫びで、後ろを振り向くと…。
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