24.夜明け.。

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「ここ、あたしが未来から来た場所なんです…」  あたしの言葉に、皆はびっくりしている。  あの日のように大木は血に染まっていないけど…。 「里奈さんは、今すぐここから帰りなさい…。  どうやら後をつけられていたようだ」  桂さんの目線の先には、青い羽織を着た隊士が何人かいた。 「沖田に土方、それに斉藤、近藤までいやがる…」 「分担するぞ!」  戦えぬ大久保さんの合図で、皆は新撰組に向かって走り出す。  ―…。  まだ戦いは続き、どちらも血まみれになっている。  ふと大木を見ると―… 「あ…!」  沙穂と見た大木と同じ―…大木は真っ赤な血を帯びていた。  この感覚―…  何だか、嫌な気がする―…。 「小娘!」  大久保さんの叫びで、後ろを振り向くと…。
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