未来人……?

12/14
前へ
/34ページ
次へ
そんな風に考えていると、静かだった土方が口を開いた。 「お前、未来から来たというのなら証拠はあるのか? 監察方の名前を言い当てたことには驚いてるが、それだけじゃあ、お前が未来から来た証拠にはならねぇことは、お前にも分かるだろ?」 「言われなくても分かってるつもりですよ、 」 すうっと大きく息を吸って 「梅の花ーっ!!一輪咲いても 梅は梅ーっ!! 春の草ーっ!!五色まではっ!!覚えけりーっ!! まだ言いますか?土方いえ、豊玉さん♪」 私がニッコリしながら、振り向くと、わなわなかたをふるわせているのがわかった。 そんなこともつゆ知らず、周りの人たちは笑い始めた、私が言った豊玉が誰の事なのか気づいていないようだ、 「梅の花はどう咲こうが梅じゃねぇか、なあ、新八に平助よお」 「だな、」と新八が平助に振った。 「でも…なんかさ可愛らしい句だよな。可愛い女の子が読んだんだろうな、10歳位の子かなあ」と言った、哀れ平助…それは、君たちの目の前に居る土方が作ったのだ。 そう、鬼の副長"土方歳三"が、だ、
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加