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そんな風に考えていると、静かだった土方が口を開いた。
「お前、未来から来たというのなら証拠はあるのか?
監察方の名前を言い当てたことには驚いてるが、それだけじゃあ、お前が未来から来た証拠にはならねぇことは、お前にも分かるだろ?」
「言われなくても分かってるつもりですよ、
」
すうっと大きく息を吸って
「梅の花ーっ!!一輪咲いても 梅は梅ーっ!!
春の草ーっ!!五色まではっ!!覚えけりーっ!!
まだ言いますか?土方いえ、豊玉さん♪」
私がニッコリしながら、振り向くと、わなわなかたをふるわせているのがわかった。
そんなこともつゆ知らず、周りの人たちは笑い始めた、私が言った豊玉が誰の事なのか気づいていないようだ、
「梅の花はどう咲こうが梅じゃねぇか、なあ、新八に平助よお」
「だな、」と新八が平助に振った。
「でも…なんかさ可愛らしい句だよな。可愛い女の子が読んだんだろうな、10歳位の子かなあ」と言った、哀れ平助…それは、君たちの目の前に居る土方が作ったのだ。
そう、鬼の副長"土方歳三"が、だ、
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