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「てめぇら…」
ゆらりと土方が立ち上がった。
「どうしたのですか?土方君」不思議に思った山南が声をかけた。
「どいつもこいつも!言いたいこと言ってんじゃねーっ!!
誰が10歳位の子かなあ?だぁ?
コイツが俺んとこ見て言ってんだろうが!悪かったな!?幼稚な句でよ!?俺が句を読んじゃイケねえのかよ!
おい、3バカ野郎共てめぇら…暫く遊廓禁止だ、これは副長命令だかんな、破ったら切腹だ
人んとこ馬鹿にした報い、罰だと思いやがれっ!!」
ぽかーんと開いた口が塞がらないとはこの事なんじゃないかと思っていると、
「あははっ、貴女、豊玉発句集知ってるんですね。
あっ、皆さんお茶入れてきましたよ。お茶菓子は源さん手製の羊羮ですよ、美味しくて舌が蕩けてしまいます」
今、戻ってきたのであろう沖田の手には湯気の立ったお茶と人数分の羊羮が大きな盆の上にあった。
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