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ズズズーっとお茶を頂いたところで…遊廓禁止を言い渡されて灰人と化している三人組はほおって置いて、本題の帰る場所がないという話をしないと。
埒が明かないと思い始める。
何故なら近藤局長並びに山南副長らがほのぼのと呑気に茶を啜っているから…、
「あの、私帰る場所がないんですけど…」
「ああ、それならば此処に居ると良い」あっさりと近藤さんが言う、
「そうですねえ、女中もたりませんからねえ、どうです?土方君」
「近藤さんも山南さんも正気なのか?こんな得体の知れない奴を置くだなんて
反対だ、
弱い女は要らねえからな、さっさと出ていったほうが良いと思うぜ俺は」
弱い女は要らねえからな?だぁ?ふざけんなよくそ土方…………
「沖田さんと勝負させてください。
勿論剣術で、ですよ、弱い女は要らねえからなって言うくらいですから、私よりつよいんですよね?
さあ、沖田さん道場に案内しろや?」
「ぁっ、はいっ!!此方です」
急に口調の変わった私にビックリしたのか、敬語で案内を始めた。
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