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「あの、私と勝負するって本気ですか?
けがしないうちに止めたほうが…」
良いのではと言おうとした沖田だったが、桜花の気迫じみた殺気に言葉をのんだ。
「沖田さん、私、弱い女はって言われんの大っ嫌いなんすよねー、
人の実力も知らないくせに女だからって決めつけて…
だから、さっきの言葉沖田さんにそっくりそのままお返ししますよ」
死んでいるような目で沖田を見る、それはまるで―――――
夜叉のような冷たさだった。
(ああ、なんて冷たい瞳なんだろう…ぞくぞくしちゃいますね。
速く、早く殺り合いたいですね)
沖田は興奮で震える身体を軽く押さえた。
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