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結婚式まで後1週間になってしまった。
日に日に、桜花の心は重りが在るようにズシリとおもくなっていく。
こんな気持ちじゃ、ダメだ。わたしは、こんな気持ちのまま結婚なんてできないよ……。
桜花は、京子の事も考えると、どうしても結婚できないと思ってしまい。どうしようもなかった。
「うぅっ……やっぱり結婚なんかできないよ。」
どこか知らない場所にいけたらいいのに、それも叶わずにただただ、泣くしかなかった。
「このまま、泡のように消えてしまえればいいのに……、それもダメなのかなぁ……」
そんな考えに桜花は自重するよいにクスクスと笑った。
ヒュウッと、突然強い風が吹いた。
「きゃっっ」
思わず目をつぶってしまったが。目を開けると、桜花の周りに無数の桜の花びらが舞っていた。
「桜……吹雪、
綺麗、このまま時間が止まってしまえればいいのに……、
ッッ、な……に……この光りは……」
突然のまばゆい光に桜花の身体は吸い込まれた──────
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