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エピローグ
管理人は、悩んだ末にサイトを閉鎖する事にした。
バレンタイン以後、いつも賑やかな掲示板は特に書き込みもなく、過疎化していた。
―――自分達が、廃屋ホテルの駐車場に着いた時に気付くべきだったのだ。
『車でしかいけないところ』
『車ひとつない、だだっ広い駐車場』
『自殺したカップル』
手元には、奈美がくれたチョコ…皆に渡せなかった、『7つの袋』がある。
もう一度、パソコンの取り込み画像を見た。
管理人と穂乃花を除いたメンバー全員が、ホテルに足を踏み入れる時の写真だ。
特に、変なモノは写り込んでいなかった。
変わりに1枚だけ、写した筈のモノが写っていなかった。
カメラには、写した筈のあるカップルだけが…写っていなかったのである。
廃屋ホテルから戻った後、∬忍∬にだけメールを送っていた。
∬忍∬は自分が除霊師であると教えてくれた。
同時に、管理人の様なサイトは非常に危険である事、たまたま今回は∬忍∬が現場に行けたからメンバーが無事に戻って来れたものの、いなかったら『信夫と深雪』の霊にどういう目にあわされていたかは分からない事も…
†††心霊スポット
カップルツアー†††
サイト掲示板
管理人『本日をもって、このサイトは閉鎖致します。』
M『管理人さんお疲れ様っした~』
∬忍∬『お疲れ様でした』
なみちゃん『久々に覗きにきました(^O^)/やっぱりか~(>_<)…残念ですが、もう私も参加する気にはなれないので(:_;)今までありがとうございました(v^-゚)
管理人『皆さんありがとうございました。また、どこかでお会いしましょう』
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信夫&深雪『また遊びに来て下さいね。廃屋ホテルで待ってます。』
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