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抱き寄せようと、彼の肩に手を伸ばして、掴んで。 掴めないけど引き寄せようとした。 そしたら不意に彼が寝返りをして──。 やっと女から離れた彼の顔を、ワタシはようやく見れた。 思いつづけた彼の顔を間近で見つめることができたの。 ……でも、真上を向いた彼の顔は、なんだかとっても苦しそうで、「うう……うう……ああ……」って、声になってないうめきを洩らしてたの。
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