ー時の始まりー

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バタン!!!!! ドタドタドタドタ!!! 「父ちゃ―ん!!!母ちゃ―ん!!!!見らして―――――っ!!!!ゼンゾウの!ゼンゾウの尻尾のモゲらさしたぁ!!!!!!面白ろかぁ―!!!」 大声を上げながら、騒がしく駆け寄ってきた女の子。 クルクルの天然パーマの髪を足元まで伸ばし、足首まで隠れるほどの長いブルーのワンピースを着ている。 大きな可愛いらしい垂れ目に綺麗な透き通るピンク色をした瞳、足まで伸びた長い耳たぶには、大きな丸いピアスがしてある。 可愛いらしい見た目とは裏腹に、有り余る程の元気の良さと、お転婆で悪戯が大好きな性格。 俺様とマザーの7番目の子供、見た目は13歳くらいで、マザーから神経系中心に医学を学び、マザーの次に医学に長けたヴァルディスク・ミチル(美智瑠)。 だが、この美智瑠がまた厄介なのだ。 「美智瑠!!!!ゼンちゃん虐めたらダメでしょう!!!!」 「でも…美智瑠…。」 「でもじゃない!!尻尾が切れるなんて、手加減してないでしょう!!!!」 「マザー、もうその辺で許してやれ。」 俺様がそう言った時、 バタン!!! 誰かが屋上に上がってきた。 ゼンゾウ…!? そこには、尻尾が切り落とされ、至る所に傷が付き弱り果てたゼンゾウがいた。 「…美智瑠―――――――!!!!!!!!!!!!!!」うん。これは流石に俺様もキレた。 、
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