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広々とした部屋に大きなベッドが3つ。
有り余る程のスペースと大きな窓。
陽射しが差し込み、明るさを増したその部屋に響いてきた甲高い叫び声。
「美智瑠の蹴りばしくらわすとよか―!!!!」
それは、俺が部屋でゲームをしていた時に聞こえてきた。
その瞬間、間違えて消してしまったゲームのデータ。
クソ美智瑠が!!!
イライラしたが、気を改めて新曲の作詞に取りかかった。
次期、神として修行をしつつも、歌手としての仕事をしているからだ。
俺はお父さんやお母さんとは違い、自分で若さを保つ事は出来ない。
それは、全ての魂がそうなんだけど…お父さんとお母さんの2人は全宇宙で唯一、年を重ねても自分で若さを保ち続けられる能力を持ってる。
ああ見えてもかなり年とってるんだよ。
だけどまぁ、若くてカッコイイお父さんと綺麗なお母さんは自慢なんだけどね。
だから俺は、今の若いうちに唄を歌う。
神になる前に、年をとって老いてしまうまえに、自分がやりたいことをする。
正直、修行の時に口だけの初代が出てくるのがウザいから…神様になりたくないんだけど…。
まぁ…それは置いておいて、次の歌は恋愛について歌おうかなぁ…。
えーっと…
「美智瑠は悪くあらっさんと―――!!!!!」
チッ…うるせぇ…。
えーっと…
「クソハゲジジイ――――――!!!!!」
…っ!!!!!
あ゛あ゛もう!!!!!美智瑠!!!!!
その瞬間、俺は部屋を飛び出した。
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