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雲一つない晴天。
シンプルだが、きらびやかな装飾が施された白く巨大な建物がそびえ立つ。
眼下に広がるは綺麗に整えられた庭園。
お花畑にハーブ園。
一切の濁りを感じさせない澄みきった空気。
ここは神一族が暮らす宮殿。
その屋上で、スーツを着た一人の女が煙草を吸っていた。
スッキリとした小さな顔立ちに、キリっとした眉、綺麗な二重で左側のパッチリとした大きなブルーの瞳は透き通る様な空を思わせる。
逆に右側のパッチリとした大きなレッドの瞳は燃え上がる炎の様な神秘的な色をしている。
また、白く透明感のある肌に、肩まで真っ直ぐに伸びた艶のある黒髪、大きな胸をより引き立てる細くしなやかな体つき。
年は18歳くらいに見える。
その足元には太い眉毛と目が繋がった顔の濃い生き物がいた。
顔は人だが、体は何故かワニ。
今、この国で流行りの、人面動物のようだ。
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