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扉の前に立っていたのは、俺様よりも幾分か年上のような顔立ちの青年。
こいつが21歳くらいの見た目だとすれば、俺様は18歳くらいに見える。
ストレートの髪に爽やかな印象を与える顔立ち、綺麗な二重にクリアなレインボーの瞳をしたこいつが、宇宙警察のトップに立つシルバ・カオル。
まぁ…俺様が創った魂だ。
「ゴッちゃん、遅くなってゴメン!用事って何~?」
カオルが、話しかけてきた。
因みに、俺様は全宇宙を纏めるトップの神、ヴァルディスク・スイリ(彗莉)。
周りからはゴッドさんと呼ばれている。
「あぁ、悪魔の事だけど…マザーが、もうすぐ直接対決になるだろうって…。」
「マザーさんが!?マザーさんの勘は当たるからなぁ…。」
緊張してるのか…カオルの表情が引き締まった。
その時、カオルの背後からヒールの足音が聞こえてきた。
「私が何か?」
声のする方に目をやると、
「マザー…。」
俺様の妻であり医学や知識に長けた女神、ヴァルディスク・スイレン(彗蓮)。
スイレンも俺様と同様、名前では呼ばれずにマザーと呼ばれている。
「マザー、例の…。」
「悪魔の事でしょ?」
俺様が話し終わる前に遮られた。
「マザーさんの話しは絶対聞けってゴッちゃんに言われてるからね~。」
マザーが俺様の方をチラリと見た。
「そうなの?ん~、私の予想は的中率高いからね。別に未来が見えてる訳じゃないんだけどさぁ…。まぁいいや!それで?私が悪魔と対決になるかもー!って言ったからカオちゃん呼び出した訳ね!」
「あぁ。そういう事だよ。マザー、カオルに話してやれ。」
「わかったわ。」
。
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