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屋上へと辿り着いた時、既に2人の男が煙草を吸っていた。
「ゴッドさんとマザーさんか。どうだ?悪魔の手掛かりは何か掴んだか?」
話し掛けてきた男は背中に5つの炎が燃え盛り、真っ白な顎髭を胸まで伸ばした老人の初代神、ロンパシフィック・エナゴメス。
身長53センチ、常に胡座をかき両手を胸の前で組んでいる。
「初代か…。悪魔の事なら大体掴めてはいるが、その前に直接対決に発展するかも知れない。」
「そうか。わかった。今、我々も悪魔について話していたところだよ。」
初代が横にいる、もう一人の男に目をやる。
長髪で顎が割れており、身長170センチほどの、筋肉質な身体の男がいた。
2代目神、ソンバルト・エナゴメス、初代の息子だ。
2代目はゴッドの方を向き話しかけた。
「悪魔のことは、こっちも大体把握しているよ。死神の事もね。奴らの事は、どんな情報でも皆に伝えるんだ。秘密は法に触れるからな。」
「わかってる。初代も2代目も…情報は直ぐに伝えてくれ。」
そう。悪魔や死神などの重要な情報を同じ神に対して隠していることは法律違反として死刑になる。
一般市民には、悪魔や死神について伝えるべき情報と、隠すべき情報がある。
だが、神が揃って退治しようとしている問題を、神に対して隠すなんてご法度。
この法律は、初代により作られた。
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