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体も心も思うようになんか
作動しない
ほんと先が見えない
ブランコにゆっくり小さく揺られて
いつの間にか手を離して落ちた事にも
気付く事が出来ない
そんな私が近づく何かに気付くわけもない
だから何も分からない
ちゃんとそこにあるのに
あるのは拒否と否定だけで
あの人が高く飛んだのを
黙りこくって見てただけ
迷ってすれ違って
そんなお決まりの事すら
私は忘れて思いださない
意味を理解できない
一日中
白い境界線に立って
誰も乗らないブランコを見ていた
まるで白昼夢みたいで
何も聞こえなかった
人である事を忘れた
あれはやはり
夢だったのか否か
今でも疑う
でも確かに感じた
アスファルトの焼けた臭い
夏の容赦ない日差しを
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