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「やっほー!」 僕が如月高校に入学できて良かったな、とか思っていたら後ろからトテトテと走りながら叫ぶ女子。 朝からテンション高いなー。 まあ、いつものことだから今さら気にしないけど。 「おはよ、ユキっ!」 ユキとは、僕の事を彼女が呼ぶときの愛称。 「おはよう。今日もテンション高いな、ハイテンションだな」 「なにいってるのよー、テンション高くて損することないでしょー?」 この、元気が具現化したような女子の名前は桜雅(さくら・みやび)。 長いサラサラの黒髪が似合う、僕の幼なじみだ。 雅の黒髪が太陽の光を反射させて、キラキラと輝いている。 まるで、そこにもう一つ太陽があるかのように。 舞い散る桜の花びらと、黒髪の少女。 ……あとで絵に描いておこうか。image=406318713.jpg
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