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相談者:
今世紀最後の大泥棒さん
Q30.私は怪盗X。狙った獲物は必ず手に入れる天下の大泥棒……のはずだったのだが、最近自称『名探偵』などと名乗る輩の妨害工作によって、私の華麗なる盗みが失敗してしまったではないか!
むろんこのまま黙っている私ではない。自称『名探偵』に、前回失敗した美術品を必ず盗み出してみせると挑戦状をたたきつけてやった。
もちろん美術品を管理している美術館には厳戒態勢が敷かれるであろうが、ここはなんとしても予告どおり美術品を盗み出し、自称『名探偵』をギャフンと言わせなければならない。
ああ、この華麗なる怪盗Xの名誉を守るために、貴方の力を貸してほしい。
A30.はは、お任せください。まず挑戦状には盗み出す日にちを書かれたと思われますが、もし書かれていないようならば今度は予告状と銘打って日にちを指定してください。
さてその自称名探偵は○日に盗むと予告されると、馬鹿正直にその日の深夜0時前に来ると思いこむはずです。予告とは違う日に盗み出すのが一番確実なのですが、それでは怪盗X様の名誉に関わります。よって、その日の深夜0時過ぎに忍び込みましょう。つまり名探偵の予測のほぼ24時間前に忍び込むわけです。当然、名探偵はまだ美術館にも来ていないはずです。警備も多少はしてあるでしょうが、そこは今世紀最後の大泥棒と呼ばれる怪盗X様ですから、変装するなり、催眠ガスを使うなり、停電させるなり、お好きな手で忍び込んでください。
では、くれぐれも偽物をつかませられないようにお気を付けください。
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