定番相談室にて語るを騙る

Ｑ１～１０

相談者：
つぶれかけのラーメン屋のご主人さん

Ｑ５．私の店は、意地の悪い大手のラーメン屋が隣に建ってからというもの、客はさっぱり来ず、とうとう今日で店を閉めることにしました。営業時間も終わり、のれんを外そうとしていると、身なりのいい老人が『なんか食わせてくれんか』と言って来ました。私としては早く後片づけを済ませたいのですが、どうしたらよいでしょうか？

Ａ５．これはラッキーですね。その老人は有名な料理評論家に違いありません。
　あとはラーメンを作りながら、『あなたが最後の客』『もう、私のような昔かたぎの人間は……』というキーワードを織り交ぜながら話せば、数日後にはあなたの店は雑誌に紹介されて大繁盛することは確実です。よかったですね。