プロローグ

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 グリードと王家の闘いは終わりを迎えたが、それは双方に大きな傷を残した。王達は全員重症、兵士や戦艦など戦力のほとんどを失う。だがグリードは多くの民を失うこととなったのだ。さらにグリードは行方不明となり、残された民は不安な日々を過ごしている。ローとアテネは民を安心させようとしているが、二人では役不足なのか暴動や反乱が起こっているのが現状だ。 「これが、あなたの目指した理想郷ですの? グリード」  城に縛られ、外へ出ることができなくなった元レイブンの姫。ウンディーネは城の水辺で力の回復中で、動ける状態ではない。荒んだ国に絶望を感じ始める。世界はこの先どうなるか、道を見失っていた。
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