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家へと続く坂の途中に広い公園がある。そこで少し流れ星を見ようと立ち寄る。その行動が俺の運命を変えようとは、露ほども思わなかった。
公園のブランコに座り、夜空を見上げた。いくつもの光のラインが現れては消えを繰り返す。
するとその中に一際強い光が現れた。その光は徐々に大きくなり、
大きくなり・・・・・・・・・・
「こっちに来る!?」
その流れ星は明らかに俺へと近づいて来ている。
流れ星ではなく隕石か!?
隕石が落ちれば少なくとも周囲数kmはクレーターとなり衝撃で家や木など吹き飛ばされるだろう。
こんなところで死にたくないなあ・・・・
なんて考えている間にも隕石はどんどん近づいてくる。
逃げようにも何故か足が動かない。
そして隕石は地表へ到達する。
俺は強く目を閉じた。
ここで死ぬのか・・・・・・
俺は死を覚悟した。
風で砂埃が舞う中に一瞬、強い光が見えた気がした。
だが、いつになっても衝撃は襲ってこない。
おかしいな・・・・・・・・
巻き起こる風に耐えながら薄く目を開けると
「っ!?」
そこには一人の人が立っていた。
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