始まり

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キーンカーンコーンカーン 学校の終了を告げるチャイムが鳴り響く。それと、共に昼間にも増して騒つく。 学校の一室で一人の男が言う 「ケイ、部活行こうぜ」 ケイを呼んだのは友達の真也である。その手には今直ぐにでも帰れる様に鞄がある。ケイは鞄に教科書を乱暴に入れながら言う 「そうだな」 そう言うとケイは真也と共に教室を出て見慣れた道を通りながら部室に行く。 少し古くなっている扉がギィーという煩い音をたてながら開く。直ぐにテニスラケットを手に取りコートに向かう そこで、4時間程素振りをしたりサーブ&レシーブなどの普通の練習メニューを繰り返す。練習が終えると日は落ち闇が視覚を支配していた 真也が、ラケットをしまいながらケイに言う 「帰ろーぜ」 すると、ケイは気付いた様に返す 「あっ!悪い。教室にケータイ忘れちまったみたい」 「仕方ねーな。じゃあ、取りに行くか」 ケイはスマナさそうに両手の手の平を合わせながら「悪いな」と言う 少し歩いてケイは校舎の扉を開け中に入り真也は外で待っている。 昼間の喧騒がウソの様に静かで不気味である。 ケイ視線(校舎内)>>>> 「しっかし、不気味だな」 静かな所為なのか歩く足音さえも煩い。騒ぐ煩さでは無く不気味な煩さ。階段を上がる事、数十秒教室のある2階に辿り着く。 「真也も待ってるし急ぐか」 その時、1つの足音が聞こえた気がしたんだ。人の足音とは違う重い足音が…… 真也視線(外)>>>> 待つこと20秒くらい経った頃、真也はケータイの画面を見る 「……ハァ。人を待つのってなんで長く感じるんだ」 待ちきれないのか真也も校舎に入る。ケイと同じ様に階段を上り進むと其処には人成らざる者が歩いていた。大きさは人の4倍は有ろう口裂けで赤目の存在 (なっなんだよアレ。ケイは何処に行ったんだよ…) ケイ視線>>>> その頃、ケイは教室でケータイを見付け真也の元に戻ろうとした所だ そして、教室を出た時ソイツと真也は居た (なんなんだアレは。それに、なんで真也も居る……) そして、真也とソイツとケイの3体は会った ソイツは例えるなら怪物・化け物……いや、人が造った言葉・人が創った存在で例える事など無理だろう 突如、ソイツは吠えた。大きな悪魔の様な雄叫びだ
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