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とある森の中……
辺りは夕闇に染まり
そこにただ一人、辺りを気にせず昼寝をしている人物がいた……
「それでも護るッ!!」
突如、意味不明な事を叫びながら飛び上がり辺りに響いていく……
「何一人馬鹿みたいに叫んでるんだ……」
僕の名は……『白煉』。
他に記憶は無い。
どうやら一部の記憶障害みたいだ……
ふと気付くと僕は見知らぬ森に寝ていて暫く歩いたのは歩いたが……
「ッ……どこ行ったら出口あるんだ?」
時間が刻一刻と過ぎていき……
ただ途方もなく彷徨っていた……
すると次の瞬間……!!
「ギャァァォオ!!」
「!!?」
白煉の背後からモンスターが襲って来た!!
「チィッ!!」
クルッ
紙一重でかわし…
「一発喰らえ……」
ズドッ!!
「ギャンッ!?」
かわした反動を利用し首元に蹴りを喰らわした!!
「ぶっ飛べ…!!」
ゴリッ…
変な音をしながら遠く飛んで行った……
「まただ…」
白煉は過去の記憶が無い以前にこれまで数多くのモンスターと戦いその瞬間…圧倒的に能力が上がってしまう。
「何とか慣れたな……」
ガサガサ…
ふと目の前の草村が揺れ音が鳴る…
「またかよッ!!」
白煉は構え、臨戦態勢をとった……
「ッ!?ちょっと待って!!」
寸での所で拳を止め、下ろした……
「……ふぅ……」
ガサッ
草村から出て来たのは女性だった。
特徴は…髪の色は金髪でショート。目の色は白みがかった青。気品漂う人物だ。
「貴方、私に向かって何を……」
女性が白煉に聞いてきた……
「すまない……。てっきりモンスターかと思ったんだ。」
「………貴方の名は?」
冷たい視線を白煉に差しながら名を聞いてきた……
「僕は白煉。君は……?」
「私は、アリス。アリス=クライス。アリスで良いわ。」
「アリス……うん。覚えた!!」
「それより此処は……?」
アリスは一層と生い茂る草木を眺め……質問した。
「生憎、気付いた時には此処にいた……」
「まさか……」
「……二人とも迷ったって事だね。」
「はっきり言うなッ!!」
ゴッ!!
「--ッ!?」
肘打ちを顔面に喰らわせ…
ザザザザーッ!!
物凄い威力なのか8m吹っ飛んだ!!
「ッ……くぁ…」
呻きを上げ、起き上がった……
「驚いたわね……今の一撃を喰らって生きている以前に…血も吐き出していないなんて」
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