1人が本棚に入れています
本棚に追加
諸に喰らった筈の白煉には何一つ…寧ろ、平然としていたが……
「やっておいて良く言うよッ!!」
ヒュンッ!!
白煉がアリスに向かって凄いスピードで飛んでいく……!!
「!!…速いッ!!?」
ズドォン!!
「え……?」
何時の間にかアリスの後ろにいたモンスターに渾身の一撃を喰らわした!!
「ふぅ……周りを良く見ろよ?」
「ッ!!五月蝿い!!」
ブンッ!!
今度も同じ様に殴ろうとしたが空を切った……!!
「そんなのはもう効かないよ?って言うか攻撃すんの止めてυ」
アリスは気配には恐ろしく敏感な筈が背後をとられているのにショックを受けていた……
「どうしたの?…もしかしてさっきのモンスターに何かされた?」
それを聞いた途端に我に帰り…
「私が何かされたとおもう?それに私はこう見えて一国を収めていた姫よ?」
「ひ…姫ぇ!?」
間抜けた声で辺りが響く……
「何よ……悪かったわね!!」
「ちょ……」
アリスはどこかに行こうとした瞬間!!
「ッ!?」
ふと気付くとアリスの脚に樹の蔦みたいのが絡みついていた…!!
「何だ……こ--!?」
「!!コイツはッ!?」
森だと思った樹が白煉達の周りを囲うモンスターへと豹変した!!
ズドォン!!
ふと白煉が音がした方へ振り向いた瞬間…
アリスがボロボロになっていた……
「くッ……ぁぁあ!?」
ググググ…!!
更にアリスを蔦で締め付けている…!!
「!!テメェら……止めろぉッ!!」
ドォォォオン!!
「キャッ!?」
白煉から放たれた覇気がアリスを拘束していた蔦と周りを囲っていた樹ごと吹き飛ばした!!
「はぁッ……はぁッ……」
アリス以外全てを吹き飛ばし……
「……これは!!」
アリスが周りを良く見渡すとクレーター以外に広大な草原が広がっていた……
「ふぅ……また遥かに力が上がったみたいだねυ」
「今の力……」
アリスがふと呟いた…
「ん…何か言った?」
「いや……何も?」
白煉……まさか……そんな訳無いわよね……?
「お……やっと森から抜けたぁ♪」
白煉が今気付いた様で言った……が
「気付くの遅いわぁッ!!」
ズドォン!!
「めぎょッ!?」
衝撃が強過ぎて白煉が地面にめり込んだ……
「ま……まぁ、助けた事は有り難く思います……」
少し顔を赤く染めツンとしながら呟いた
「ッ……まぁ、良いけどυ」
最初のコメントを投稿しよう!