出逢い。

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私達の出会いは奇跡だったんじゃないかって、今でも私は思うよ。 ざわざわ騒がしい学校 9月1日 新学期が始まる今日、私はこの西小学校に転入した。 300人近い人数がいる体育館はなんとも蒸し暑く窓を開けていても熱気がこもる。 学校まではついて来てくれたお母さんも仕事で忙しいらしく私を先生に頼むとすぐに行ってしまった。 お母さんのバカ!! 何で行っちゃうのさ 体育館に入ると色んな方から視線が突き刺さる。 なんか、めっちゃ見て来るんですけど… 私を受け持ってくれる担任の先生が震える私を心配して声をかけてくれた。 「大丈夫だよ」 緊張しすぎてる私はうなずく事しか、できなかった。 少し経つと始業式が始まった。 校長先生の話、校歌… といたって普通の始業式が終わり、ホッとした私の耳に凄い言葉が聞こえてきた。 「皆さん、今日はとても嬉しいお知らせがあります。それは、皆さんに新しいお友達が出来ます。速里 愛姫琉さんです。」 はっ!? 今更、あいさつすんの?? 何が嬉しいお知らせだよ。 何が新しいお友達だよ。 出会ったらみんながお友達なんか?? ふざけんなぁぁぁぁ。 そんな事を考えていると先生が私に向かって手招きをしていた。
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