出逢い。

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ため息をつきながら、私は全校生徒の前に行った。 そして、笑顔でマイクを渡される。 私は思わず苦笑い。 さすがに300人近い人数に見られると緊張するわ。 自己紹介って… 「風波小学校から来ました。速里 愛姫琉です。」 実際の話、転校は2回目だったが、前はお姉ちゃんいたからなぁ。 さすがに緊張した。 私はその後クラスメートになる子達と一緒に列んで教室に戻った。 教室につくと私の席まで案内され、席についた。 するといきなり前の席の子が話かけてきた。 「私、滋賀野 利流って言うんだ。よろしくね。」 「よろしく。」 話かけてくれるのはとても嬉しいんだが、まともにしゃべれない。 「んで、ウチの隣に居る奴が前園 聖。」 「よろしくな。」 聖… この時から、ウチらの運命は動き始めていたんだね。 そして、後ろを見ると隣同士でいい合いをしていた。 なぜか、その時だけは話かけてみようと思ったんだ。 「あのー。何て名前ですか??」 「あっ、えっと松永 美恵です。んでこっちがたっちゃん。」 「勝手に言うなよ。僕は新木 拓人です。」 たっちゃん… この時、話かけていなければよかったね。
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