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その一方、夜鈴は村の修復の手伝いをしていた。
奈落の事件後、村は焼かれてしまった。
そのため修復を手伝っているのだ。
「茅火、そっちの木材持ってきて。雅、縄持ってきてくれる。」
「クゥン」
「ワン」
と二匹は言われた通り持ってきて夜鈴の横に置いた。
「有難う二人とも」
そういった後、夜鈴は異変に気がついた。
ピクッ!
(何かが結界に触れた…。まだ人だからいいが…。)
だが、次に妖怪が結界に触れた。
ビクッ!
(くそっ、妖怪がきたか!だが妖怪がこの結界を破る事は、できないだろう。奈落の時は油断したが。奈落ほどの妖力が無ければ破ることは出来ない。もし、巫女ならば結界を破る事はできるかも知れないがなぁ…。)
と考えていた夜鈴。
「一様、行ってみるか」
といい、屋根からおりた。
すると、殺生丸がやってきた。
「あれ、屋敷にいなくていいんですか?それに、村に出てきたらみんなに怖がられてしまいますよ?」
殺生丸は無言のままだった。
「殺生丸様?」
「なにかがきたな…」
「えっ、あぁ…。たぶん妖怪ですよ。なんか、人間もいるようですが…。でも、その妖怪なんか、変な感じしました。半人半妖みたいな…。」
半人半妖と聞いたとき殺生丸の眉が動いた。
「私、すこし見てきます。殺生丸様は、屋敷に戻っていてください。茅火、雅いくよ。」
と夜鈴が言った瞬間。
バンッ!パリンッ!
と結界が破れた音がした。
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