†出会い†

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そのころ、夜鈴は…。 (まだ、昼だというのになぜ妖怪が集まっている。それにこの妖気はなんだ。) 「クゥゥン…」 「大丈夫だよ、だけど今日は帰ろう。何か嫌な感じがする…」 歩き始めようとした時… 「きゃああっ!!」 女の子の悲鳴が聞こえた。 「っ!!茅火どこか案内して!!」 「ワンッ!!」 茅火は、夜鈴の前を走り出した。 そして― 「きゃぁぁっ!!邪見様助けて!!」 「こらぁー、りんから離れんか!!」 少女と小妖怪が妖怪に襲われていた。 「茅火っ!右へ」 私は、刀を抜いて妖怪を斬っていった。 「茅火、こいつらを安全なとこへ!」 そして、夜鈴は妖怪に向き合った。 「あとは、お前だけか… ひとつだけ聞きたいことがある。貴様ら何故ここに来た?」 「うへへ 四魂の玉さぁー。ここには、奈落様がおり四魂の玉の欠片があるのさ!!」 「四魂の玉…奈落…」 ドクッン! (くぅ…頭が) 「ワンッ!!」 茅火が吠えて気づいた。 ザンッ 「つぅ…。」 茅火のおかげで、相手の攻撃を何とかかわせた。そして― 「はぁぁぁ!!」 ザンッ!! 「うぎゃあぁー!!」 妖怪を切り刻んだ。 返り血を浴びる。 「はぁっはぁ…。茅火、大丈夫?」 「ワンッ!!」 「二人も大丈夫のようだな…。お前たち、なぜこの山に?」 「りんたち殺生丸様を探しに来たの!」 (えっ…殺生丸?) 「こらりん!!迂闊に人間に殺生丸様の事を言うな!!」 (こいつら、殺生丸の知り合いなのか…。) 「お前らは、殺生丸様の知り合いか?」 「貴女は、殺生丸様の事しってんの!?」 「あぁ、今、私の屋敷にいる。怪我をしていたからそこで、私が看病している。」 「なんと、殺生丸様が人間の屋敷などに…。」 「着いてきな、殺生丸様の元へ連れていってやる。で、小妖怪。」 「小妖怪ではない、邪見じゃ!!」 「わたしは、りんだよ!」 「そうか、りんに邪見よろしく。邪見この薬を飲め、屋敷に入るにはこの薬がいる。それと、あの妖怪にも飲ませてやれ。」 「この子は、阿吽て言うの。」 「そうか…。お前たちまだ、妖怪が出るかもしれない、周囲には気を付けて。」 こうして、私は、りんと邪見を屋敷に連れていった。
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