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光へと突き進み、瞬間移動空間から飛び出す。
「……ん?」
違和感。
地面に足が付いた感じがしない。
「うおおおおい!?」
あ、足場がねえ!
重力に従い、俺の体は当然のように落下を始める。
しかし、それはすぐに止まった。
「しっかりしなさいよ。あんたがいなきゃ、この先困るでしょ?」
ルピアはすぐに浮遊魔法を自分と俺にかけてくれたらしい。
「ありがとな」
少し顔を赤くしたルピアは、そっぽを向いてしまった。
なんだ……この愛らしい生き物。
「とっ、とにかく! さっさと敵を倒しに行くわよ!」
確かにそうだな。
俺はルピアをニヤニヤと見つめながら頷くと、辺りを見渡した。
…………お?
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