27人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻は9時ちょっと過ぎ。
宴もたけなわに、盛り上がってきたところらしい。
広いとはいえない我が家のスペースにて、一発芸大会が繰り広げられていた。
ちなみに才貴が呼んだ十六夜生徒会長や、後輩の瀬尾真希までいる。
「まったく……一年の締めくくりまで騒がしく過ごす気かよ」
「そのようね」
昌也の裸踊りを見て、くすりと笑うイリナ。
その様子を見てるとこっちまで微笑ましくなる。
まあ……こういうのも悪くはないのかな―――
「おいー、なにを二人で傍観してんのかなぁ~?」
「あ? ぶっっっ」
目の前に上半身裸にオールバック、あげくは下がなぜかカボチャパンツのアホがいた。
目の前にだぞ? 吹き出さないわけがない。
「昌也……人ん家で変態ごっこするのはやめようぜ?」
「はあ? これは俺様の数ある一発芸の内のひとつだ!」
メガネを上げる動作がこんなにもダサく見えるなんて……。
最初のコメントを投稿しよう!