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だが虚しく クラブルがすべてをかき消した。
「ふざけるな!明後日までに見つけ出さないとお前等の給料はなしだ!」
そ‥そんな… 男は弁明しようとしたが、クラブルに言葉を呑まされ、テントから追い出されてしまった。
落ち込んでいる男の元に一人の青年がやってきた。薄汚れた兵服を着て、所々破れている。
「どうしたんですか?ライコックさん」
この青年は、クラブル兵の中でもっとも奇怪な青年だった。 つい最近入隊してきたばかりで、非常に目立つ灰色混じりの白い髪に、深い蒼の瞳をしている。 童顔なクセに妙に大人っぽかった。
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