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「ゆっくり行くよ。」 ハウクルにそう囁いて、足早に去ろうとした時、 ザザザドスンッ !! 何か落ちてきた。 ちょうど葉が生る草木の中に。 大きい…鳥か? にょっきりと足が出た。 鳥にしては太い。それに下駄を履いてる。 間違いなく 人間 だ。 「逃げろハウクルっ。」 りんとハウクルは大急ぎで逃げ出した。 なんだあれは?新手の追っ手か? 走っているうちに、枝と枝が絡まる場所に出てしまった。後戻りする暇はない。ナイフを取り出して、ザンバラザンバラ切って進んだ。
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