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いつの間にか ひょろっと男は消えていた。 びっくりして見回すも見当たらない。
「おい!」
兵のような男は皆に呼びかけた。
「ひょろっと男見つけたら、連れてこい!着物に下駄はいたやつだ!」
周りの兵のような男たちは オォ!と返事をした。
女の子は森の入り口から少しでも遠のこうと、狼とともに走った。
たびたび 水を飲ませ食える実は袋に詰めた。
森を抜けようにも この森はなかなか深く日が零れる天井を見上げながら 黙々と進んだ。
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