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「かきゅう!」
カメリアは空中で弧を描くように指を大きく横に振り、ハルトに向かって小さな炎の弾をいくつも打ち込んだ
「やっ、えいっ」
ハルトは自分を追尾してくる火球をギリギリまで引き付け、ばく転や側転等でかわした
カメリアの魔力ではホーミング力が足りず火球は全て城壁や地面を破壊して散っていった
ハルトはそれを確認すると大量のハンマーを、次は上空を通してではなく直接カメリアめがけて投げ込んだ
「ウォールストーム!」
その瞬間カメリアが呪文を唱え手を大きく振りあげた
するとレンガのような魔法壁が地面から素早く競り上がり、ハルトが投げたハンマーを全てはじき返した
「あっお前ひきょーだぞ!」
壁の向こうからは、そのような声と共にガンガンとハンマーで壁を叩くような音がカメリアに聞こえてきた
「だって当たると痛いから
キラリりゅうせいぐん」
カメリアは壁の向こうから当たり前とでも言うように言い返すと、壁越しに呪文を唱え無数の星を空から澪した
ハルトは大きなハンマーで攻撃を防いだが、間に合わなかった星屑がハルトの身体に浅くではあるが傷を付けていった
「いったぁー勝負になんないだろこの引きこもり!
こんじょうアップ!」ハルトは唐突に叫ぶと壁に向かって走り出してできる限り高く跳び上がると、そのまま大きなハンマーを降り下ろした
こんじょうアップで上がった攻撃力による強力なハンマー攻撃によって、それに耐えきれなかった魔法壁はバラバラに砕け散っていった
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