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砕けた魔法壁の小さな破片が飛び散る向こうには、目を見開き信じられないと言うような表情で、地面をも少し砕いた大きなハンマーを持ったハルトを見上げるカメリアが居た 「よし、割れた」 ハルトは、勝利を得たような笑みを見せると再びカメリアに向けてハンマーを振り上げた カメリアはそのまま抵抗せずに攻撃を受け、吹き飛んだ先の城壁を破壊すると無抵抗なまま地面に落ちていった 「!?」 しかしハルトの勝利を確信した笑みは瞬時に消えて警戒の表情に変わると、ハンマーを腰から抜き取り周囲を見渡した 「ライトニングボール!」 「がっ…!」 カメリアはハルトのすぐ後ろに立ち、至近距離で呪文を放った ハルトは電流の痛みを感じる間もなく門に激突し、直後に襲った全身をかけ巡るような痛みと、体を支配するような痺れで立ち上がれぬまま、目の前に立っているカメリアを見上げた 「はずれだって気付いただけでも門番とは言え流石クッパ軍だね」 「そりゃあんな風船殴ったみたいな手応えじゃ誰でも気付くだろ それにお前何だその門番馬鹿にしたような物言いは…」 「ゲームだったら大体そういうものだから」 「そりゃ門の次は普通城内のステージだからな次のステージが前のステージよりつまらなかったら拍子抜けだろ? でもそれはゲームでの話し 実際門番が全員弱いとか思うなよ」 「そんなに言わなくても君を馬鹿にはしてないよ、だってそれなりに強くて楽しかったし、面白い話も聞けたから でも僕そろそろ行かないと」 今度はカメリアが先程のハルトと同じ笑みを浮かべてそう言い、両手一杯に込めていた魔力を体を痺れに押えつけられて動けないハルトめがけて一気に解放した
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