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その女の子、白雲礼はとにかく笑顔が可愛い女の子だった。
もちろん、皆小学一年生なので可愛いのだが
その中でも、群を抜いて可愛いかった。
小学一年生でそんな事を本当に思ったのか?
と疑問に思うかもしれないが、本当に、純粋に可愛いと思える。そんな女の子だったんだ。
その女の子……いや白雲礼は、やけに積極的に俺の手伝いをしてくれた。
朝、登校した時にはランドセルを下ろすところから手伝ってくれ、片付けるのまでやってくれた。
授業中には、俺は右手が利き腕だった為、もちろんうまく字を書く事ができず、左手で震えながら字を書く時、常に手を握ったくれて一緒に字を書いてくれた。
帰る時には、朝と全く同じで、ランドセルに入れるのを手伝ってくれて、背負うのも手伝ってくれた。
他にも、数え切れない程沢山の事を手伝ってくれた。
そして、何かしてもらう度に御礼を言うのだが、決まってこう返してくるのだ。
「ううん。好きでやってるだけだから……」
これが、白雲礼の口癖だった。
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