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「ほらほら~早く行こうぜ~」
「はぁ……、わかったよ。
やればいいんだろ、やれば」
乗り気はなかったものの、ここまで来てやらないわけにもいかず、言われるままに、機械ののれんを潜る。
「ん?あれ?
お金どこにいれるんだ?」
どうやら、お金を入れる所がわからないらしく、あれ?あれ?とか言いながら右往左往している。
「ほら、俺に貸してみ」
「……や……て………い…」
「バカだなぁ充、ここにあるじゃんか」
「…やめ……だ……い……」
「ん?充、なんか聞こえないか?」
お金が入る所に、100円玉を入れる瞬間ふと手が止まる。
微かにだが、叫び声が聞こえたような……
「おい翔、いいから早く入れろよ!」
「まって、ちょっと静かにしてくれ」
「…やめてください……」
微かにだが、はっきり聞こえた。
誰かが何かされている。
「こっちだ充!」
微かに聞こえた声を頼りに、俺は走りだした。
ある一つのプリクラ機械を目指して……
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