プロローグ

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「それって、僕の管轄外だと思うんだけどなぁ」 僕は世に言う浮幽霊や背後霊を導いてあげる依頼を引き受けている。 自分が亡くなった事に気付いて居ない方が多いから説得に時間がかかっちゃうけど、 理性を保っている間に導いてあげた方が本人達の為だからね。 だけど兄貴の話を聞く限りでは・・・ねぇ? 「もう理性失ってるのは俺も把握済みなんだよ。 だけどな?仕事サボりすぎて1週間以内に報告書書き上げないといけないんだよなぁ」 ・・・誰か兄貴にきつい御灸を据えてくれないだろうか。 「報告書全部提出したら俺も合流するから、頼むよ!」 仕方ないなぁ、引き受けてあげるか。 これ以上被害が出ても困るし。 こうして僕はモラトルに向う事になったんだ。 ・・・何かあったら調査費全部領収書切って兄貴に請求してやるからな。
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