第1章

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一面の銀世界が広がる道路、だった。 「あんのクソ兄貴・・・!」 「バギ、あんな馬鹿にいちいち腹立てても時間の無駄だろ。 この付近で聞き込み始めたら何か分かるんじゃないか?」 白い息を吐きながら僕の相方、シェウィンが歩き出した。 彼は炎の精霊。僕の使い魔みたいな存在なんだ。 炎の精霊って言うよりは火の鳥だけどな、と本人はよく言っている。 銀髪に琥珀色の瞳、まるで風の精霊のような風貌な彼は早く来ないと置いてくぞと言い置いて突然早足で進みだした。 「ちょっとシェウィン、待ってよ!!」
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