第1章

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僕達に話し掛けてくれたのは真歩ちゃん。 数日前にお兄さんが出れずのトンネルに友達と向かってから音信不通になってしまったらしい。 「お兄ちゃん青いワゴン車に乗ってたからきっとトンネルの主に連れていかれちゃったんだ」 話している間に涙がこぼれてきちゃったな・・・早くお兄さん見付けてあげないと。 「無理に話すな。 ・・・落ち着いたらで、良いから」 オレンジジュースをシェウィンが真歩ちゃんに渡す。 きっと僕にも兄貴が居るからシェウィンも何とかしてあげたいって考えてくれたんだと思う。 言葉は少し素っ気ないけど本当は優しいもんね。 落ち着いたのか真歩ちゃんが深呼吸をしている。 それを確認して僕は気になっていた事を聞く事にした。 「トンネルの主ってなぁに? 良ければ教えてくれないかな?」
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