about 8月17日。

6/9
前へ
/32ページ
次へ
その頃最前線の村上大隊は激烈な戦闘をくりひろげていた。竹田浜に押し寄せるソ連軍に国端岬から野砲、小泊崎から連射砲で大隊は両側から砲撃をかます。ソ連軍は日本がポツダム宣言の通りに武装解除していると思い甘くみたのか現場はしっちゃかめっちゃめちゃだ。 霧がはれると同時にロバトカ岬のカノン砲5門が火を吹く。それを男体山の砲2門がたった20分たらずで全滅させる。 日本国土から国境越えの砲撃戦で敵を撃破する、日本砲兵史上空前絶後の快挙であった。この戦いで村上大隊は敵船13隻撃沈、ソ連兵3000、さらに同じくらいの人数を海に放り込め、浜はソ連兵の死体でうまっていた。 しかし「勝って兜の緒を締めよ」とはこのことだ、戦果によう暇もなくその後ろには200隻の船艇が続いていた。ソ連はこのちっこい島に2万の兵隊をおくりこむ。 さらにそれを水際で撃破せんとする村上大隊は600名程度。たちまち包囲され玉砕する部隊すらでてきた。陣地もいくつかはソ連に奪われる。そこへ真っ先に援軍としてきたが・・・池田戦車隊だった
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加