プロローグ

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ここはルラージャという国の北に位置する森のなかである。 そして2人はこの森を抜けた先にあるギルドに向かっている。 この世界には魔法が存在していて属性は火、水、風、雷、土、氷、光、闇の8つ。 それぞれの属性に代表の一族があり、炎は焔(ほむら)一族、水は泉(いずみ)一族、風は疾風(はやて)一族、雷は虎擂(こらい)一族、土は土田(はにた)一族、氷は柊(ひいらぎ)一族、光は潮光(ちょうこう)一族、闇は夜叉(やしゃ)一族となっている。 2人が歩き始め1時間ちょっと、ここまで敵に会うことなく来れた。 この2人は柊一族の者で柊 宙(ヒイラギ ソラ)と柊 冬華(ヒイラギ フユカ)の兄妹。 「兄さん、まだ着かないんですか?」 「もう少しです。」 時々遠吠えが聞こえてくる程度で2人の足音しか聞こえてこない。 まだ戦闘経験の少ない2人には絶好の日である。
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