第2話

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その10分後… 体育館裏の地面に由希は横になっていた 『(いってー)』 擦り傷や叩かれた跡があり、制服も土で汚れていた 少し前に、呼び出した先輩達は笑いながら帰っていき、今は由希1人となっていた 『ふぅー』 由希はゆっくり息を吐き出すと起き上がり、制服に着いた土を落とす そしてフラフラと教室にもどっていった ガラッ 教室の扉を開けると、生徒達の視線が由希に突き刺さる その視線を無視し、自分の机に向かう なにも言わず、鞄をもって由希は教室を後にした マンションに着いた由希は、エレベーターにのり、自分の階を押す ギシギシと音がなりそうな体を引きずり、ベッドへと倒れ込む 『(2…3時間寝てからたまり場に行かないと…)』 由希が眠りについて20分ぐらい経ったとき、全く同じ顔の男の人が玄関から入ってきた 「(由希…かえってんのか)」 玄関に脱ぎ捨てられた由希の靴を揃え、リビングへと向かう 「(あいつ、寝てんのか… 3時間後に起こせばいいか)」 そう自分の中で結論付けた男の人…明希はコーヒーを飲みながら、テレビを見はじめた 3時間後 明希はマグカップを流しに持っていくと、自室に着替えに向かう
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